整備日記
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そんなに複雑ではありません。
1960年代のミニ。
まだ、この頃の車は衝突安全基準が無いので、デザインも自由があり、今では、なかなか出会えないものがありますね。
さて、今回はエンジン不調という事で入庫して頂きました。
実際の状態がこちら↓↓↓
結構、黒煙が出ています。「ガソリンが濃く」「空気が薄い」状態という事がわかります。
エンジンルームを見てみましょう!
まったく手が入らないくらいビッチリですね~(笑)
開けてみましょう!こちら↓↓↓
当然ですが、今のようなインジェクションタイプではありません。
キャブレター式となってます。
こうなると頭がフリーズしてしまうメカニックを多いのでは…
では、今回の原因を、お伝えしましょう~!
こちらが、エンジンのコントロールユニットになります。
この下にバキュームホースが入るんですが…
↑↑↑この真ん中の黒いホースです。
このホース、キャブレターの横につながっていています。
要はマニホールドの状態を、このホースを通して検知しています。
コントロールユニットの下からブレーキマスターの下を通って。
そして、こちら↓↓↓
右側がキャブレターです。
その横に黒い箱がありますが、ここと繋がっています。
このホースが劣化して外れた事により、コントロールユニットは「薄い」と判断したので、ガソリンを多く出すように作動したというのが、原因と結果です。
いかがですか?意外と単純ですよね。
それと同時にエアクリーナーのエレメントも汚れていました。
こちらが新品との比較です。
こちらも原因の一つですね。
そして「ホース交換」「エアクリーナエレメント交換」の作業を実施後、エンジンの調子は正常に復帰しました。
いかがでしょうか!!
簡単そうに見えるかもしれませんが、簡単ではないかもしれません。
確かに弊社の長年の積み重ねです。(笑)
弊社はベテラン、揃っております!(笑)
何かありましたらご相談下さい。
お待ちしております。
あまり知られていませんが…3
さらに続きます。
では取り付け側は、どうなっているのかというと。
取付ボルトを外した状態がこちら↓↓↓
ご覧の通り、「8の字」が変形したような穴形になっています。
ここに調整ボルトを入れます。
反対側から見ると、よりわかりやすいと思いますので、ちょっと角度を変えます。
調整ボルトを調整したい側にボルトの溝を合わせて取り付けます。
そして、こちら↓↓↓
調整ワッシャーの出っ張り部分を8の字の溝に合わせて取り付けます。
そしてナットを取り付けます。
↑↑↑
こちらを見てわかるように取り付け位置がズレていますね。
こちらが反対側↓↓↓
同じようにズレた跡があります。
このようにボルトを入れ替える事で調整が可能になっています。
当然ですが「微調整」は出来ませんし、調整範囲が決まってきます。
なので、基準値に入らない場合はフレーム修正が必要になる事も考えられます。
その場合は、他に曲がっている部品が無いを確認して下さい。
今まで事故車両でも無い限り、フレーム修正をした事は弊社ではありませんので。
また今回、ご紹介した作業をやってみよう!と思う方もいらっしゃると思います。
ですが… 当然、それなりの設備は必要ですので。
無理は禁物です!!
でも、このアライメント調整という作業は
「真っ直ぐ走らない」「左に流れる」
などの症状の改善には、かなり有効なんですよね~。
何かありましたらご相談ください。
お待ちしております。
あまり知られていませんが…2
次回からの続きです。
ではメルセデスベンツのアライメント調整について。
基本的に「リヤキャンバー」は調整出来ません。
基準値内に収まらない場合は、部品交換などが必要になると思われます。
フロントもリヤも「トー」を調整出来る事は、よく知られています。
でもフロントの「キャンバー」「キャスター」を調整出来ないと思っている方が多いようです。
そこで、こちら↓↓↓
そして、この2本のアームを交換。
この作業をした場合にアライメントの調整が必要になります。
そして、こちら↓↓↓
この黒いアームの部分を調整します。
どのように調整するかというと。
↑↑↑このボルトを交換します。
どんなボルトかというと。
左側が取付ボルトとナットとワッシャー。
右側が調整ボルトとナット とワッシャー です。
形が変わっているのが分かるでしょうか。
ではボルトから。
上側にちょっとした溝があります。
そして下側にも溝があります。
今度はワッシャーです。
右側の調整ナットには、上側に、なにやら「蝶ネクタイ」みたいな出っ張りがあります。
さて、これがどうなっているのかは…
長くなってしまうので、また次回に!
お楽しみに!!
あまり知られていませんが…
弊社は数年前までメルセデスベンツのメーカーさんと直接やり取りする「指定工場」でした。
そのため、メルセデスベンツの事については、他社様より少し詳しい部分があります。
W126、W124、W201など、ディーラーさんではもう、整備が出来るメカニックが、 なかなかいません!
でも弊社では受け付けております!!
その中で一つ、あまり知られていない事をご紹介いたします。
それは「ホイールアライメントの調整について」です。
ホイールアライメントとは簡単に言うと「タイヤの角度」です。
こちら↓↓↓
引用先
http://autobusiness.jp/monocoque/jp/wheel_aligment.html
上記のように、4本のタイヤ、それぞれに適正な「角度」があって、それによって車両は真っ直ぐ走行することができるのです。
そして事故や部品の劣化によって、角度が変化してしまうため、調整機能が、どんな車両にも備わっています。
そうしないとタイヤを引きずって走るようになってしまうため、燃費も悪くなります。
近年、気が付くと同業者さんから「メルセデスベンツの車両は旧タイプは調整できたけど、最近の車両は出来ない」という方が意外に多い事を知りました。
ハッキリ言いますが!
そんな事はありませんよ!!
ちゃんと調整出来ますので(笑)
なので、どうなっているのかをご紹介いたします。
と言いたいところでしたが、長くなってしまうので次回に!
お楽しみに!!
新品でもダメなものがあります
お客様から「エンジンのチェックランプが点灯した」という症状で入庫。
診断を進めると「インテークマニホールド」の本体がエアーを吸い込んでいる事が判明。
基本「非分解部品」なのでアッセンブリ交換となりました。
そして、お客様から新品の部品を持ち込まれました。
これがこちら↓↓↓
こちらが「V6」エンジンのインテークマニホールドです。
交換作業を終えて、ロードテストを実施。
すると、また同じ症状が発生。
故障メモリを確認して診断を進めると全く同じ状態…
本来ならば、有り得ないことですが…
「非分解部品」 では、ありますが、弊社で分解してみました。
すると…
↑↑↑
こちら、左右にパックリと割れた状態です。
少し角度を変えると、こんな感じ。
そして、よく確認してみると、エンジン側に接続される部分。↓↓↓
この部分のリーリングが「雑」でしたね(汗)
このシーリングを綺麗に、はがして、弊社でシーリングをし直しました。
すると、どうでしょうか。あら不思議(笑)
ピッタリとエアーの吸い込みが止まりました。
安いからと購入してしまうのは仕方ありません。
こういった場合に保証してくれるかどうか…
ちゃんと確かめてから購入して下さい。
特に個人で購入する場合は要注意です。