なかなか珍しい作業②

先日、ご依頼いただきました「クラッチオーバーホール」の作業の続きです。

こちらが取り外されたトランスミッションです。

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角度を変えましょう。

作業工程としては、トランスミッション側を傾けて外します。

ここまで外すのに…

・ドライブシャフト

・プロペラシャフト

・エキゾーストパイプ

・サブフレーム などなど

かなり面倒です。

そして外す時に邪魔になったのが、ここ。

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外しましょう!

マウントのブラケットです。

この上部はといいますと。

こちら↓↓↓

写真中央の上側からフレームがなくなるところまでの高さが意外とあり、邪魔して、なかなか外れませんでした。

こいつは外しておける状態にした方がいいと思います。

まずはミッション側を見てみましょう。

レリーズベアリングがあります。

これを外すと↓↓↓

こちらベアリングを直接、オイルで押し出す構造になっています。

テコの原理で動かすものが一般的ですが、こういうのは初めて見ました(汗)

ちょっと長くなりましたので続きは次回に致します。

なかなか珍しい作業です。

最近の車両は「オートマチックトランスミッション(A/T)」が主流です。

そのため、マニュアルミッション(M/T)を乗れない方も増えていますね。

あえてM/Tに乗る方は、「車を楽しみたい」と思っておられる方なのではないでしょうか。

弊社でも入庫される車両の9割以上がA/T車両です。

先日、珍しくM/T車両の修理依頼を頂きました。

もちろん修理内容は「クラッチオーバーホール」です。

車両は「フォルクスワーゲンゴルフR32」

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エンジンルームはこちら↓↓↓

かなり狭い設計になっています。

さて下からみますと、こんな感じ。

左半分がエンジンで、右半分がクラッチの構造となっています。

そして後ろ側です。

この車両は「4輪駆動(4WD)」のためプロペラシャフトを外さねばなりません。

これが、なかなか大変です。

エキゾーストパイプの上には遮熱版で、しっかりとガードされてます。

よく見ると、面白い事に気が付きました。

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このサブフレームはエンジンとは、つながっておらず、ボディーとステアリングギヤボックスとクラッチのブラケットだけで、サブフレームを外しても、エンジンが降りてくる訳ではありません。

ここら辺がメーカーの特徴というものなのでしょうね。

弊社の作業では「邪魔になる部品は、とりあえず外してみる」という事が多いもので。

初めて、この車両の状態を見た時は「エンジンごと、降ろしてしまった方が早いのではないか」と考えましたが浅はかでした(汗)

さて実際の作業は次回以降、ご紹介いたします。

お楽しみに!

距離を走れば,どこでも劣化します。

タイトル通りで、こんな所も劣化するんだとビックリした事例をご紹介いたします。

車両はジャガーXJ。

フロントの足回り付近からギコギコと音がするという事で入庫。

左フロントのショックアブソーバーの上部から音が出ているとの事。

見た目は何も悪いところはありません。

そして外していきます。

普通なら「ギコギコという音」と聞くと「ボールジョイント」というイメージがあったのですが、実際に音を聞いてみると、確かにショックアブソーバーの上部から。

下から見てみると。

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何か錆ついてますよね(汗)

そしてショックアブソーバーを取り外し。

取り付けられていた部分には特に変なところはありません。

そして、これが外れた上部の部品。

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上から見るとわかりませんでしたが…

下から見ると明らかに劣化している事がわかります。

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個別の方がわかりやすいので。

こちらが新品↓↓↓

こちらが不具合部品↓↓↓

ショックアブソーバー上部が取り付けられている部分のセンターが、ズレていることが判明。

さらに、こちら↓↓↓

高さもこんなに変化していました。

当然ですが組付けたら、左右の高さが多少なりとも変わりますね。

高走行距離車両は、色々な部品にダメージが出てきます。

またイメージとは違う故障も増えてきますね。

不具合が発生した時はできるだけ早く修理して、快適なカーライフをお楽しみに頂ければと思います。

よく考えれば、人間と同じですねぇ~。

年を重ねたら定期的な検査と、何かあったら早めの検診です。

何かありましたらご相談下さい。

お待ちしております。