簡単だったはすが…

前回、ヘッドライトを明るくしました。

交換作業する際、お客様より「自分で交換出来ますか?」との問い合わせを頂きました。

弊社としては「構造が分かっていれば簡単」との回答を致しました。

ですが実際には簡単ではありませんでした。

大変申し訳ございません!

パーツカタログをみますと…

「E2e8」がヘッドライトのバルブです。

「3番」のリングを回すと外れるという構造になっています。

まず最初に、ヘッドライトユニットの後ろ側にスペースが無い車両の場合は、ヘッドライトユニットを取り外さないと、交換作業は出来ません。

この車両の場合、ヘッドライトユニットの後ろ側に「ウインドウォッシャータンク」が配置されていたため、上記のパーツカタログにある「1番」のカバーを外す事ができませんでした。

そして、ヘッドライトユニットを取り外して、カバーを開けたところが、こちらになります↓↓↓

バルブの後ろ側に取り付けられている「イグナイター」という部品は溝にハマっているだけなのでくるっと回せば簡単に外れます。

さて、バルブを外すためには…

矢印になる「リング」を回します。

反時計回りに回すと簡単に取れます…

…のはずが、取れません。(正確には回りません)

ほとんど交換していないため、硬くなっているだけか…

色々と工具などを使用して、試みましたが全く回りません。

そして、よーく見てみると…

リングの後ろ側に「突起部」が「折り曲がっている」のが見えました。

これでは回る訳がないですね(汗)

試行錯誤して、どうにかリングを回しました。

位置がズレたのが分かりますかね?

そしてリングを外してみました。

すると…

矢印の部分が引っ掛かり、回せないようになっていました。

この部分を曲げるには、それなりに特殊な工具が必要です。

一般のお客様が出来る範囲を超えていました。

簡単に考えてしまい申し訳ございません。

たかがバルブ交換と言っても、馬鹿には出来ない事を思い知りました。

お客様が、チャレンジするのはいいですが、あまり無理なさらないでください。

かえって壊してしまい、取り返しがつかない場合があります。

何かあれば是非、ご相談下さい。

お待ちしております。

明るいのに変えてみますか?

最近、段々と秋の季節となり、暗くなる時間帯が早くなってきています。

車を使用している方は、夕方になるとヘッドライトを点灯させる時間帯も早くなってきていると感じている方が多いのではないでしょうか。

そして「最近、ちょっと暗いかも」と感じて、バルブを新品にしたり、明るいバルブに変えたりと対策をしていると思います。

そもそも、どう対策するのか!?

ヘッドライトのバルブ(電球)には種類があるのをご存知だろうか。

・ハロゲンバルブ

・HID バルブ

・LED バルブ

この3種類です。

「ハロゲンバルブ」は、昔からあるコイル状のフィラメントに電気を流して発光させるタイプ。

低価格で交換も簡単。でも寿命が短い。

「HIDバルブ」は、アーク放電という方式で発光させるタイプ。

とても明るいですが、高価格で取り付けや交換に手間がかかります。

「LEDバルブ」は、LEDが発光するタイプ。

明るさはHIDバルブには敵いませんが…

高価格ですが、長寿命で、消費電力が少ない。

どれにするかは予算次第。

先日、お客様より「明るいバルブに変えたい」との依頼を受けました。

車両はベンツのSL。

ヘッドライトは「HIDバルブ」です。

メルセデスベンツでいうと「キセノンヘッドライト」ですね。

それがこちら↓↓↓

少し黄色っぽい感じがわかるでしょうか。

色温度の単位で「ケルビン(K)」という表示があります。

メーカー純正品は約4,000Kくらい。

明るいバルブに変える場合、5,000~6,000Kくらいのものを選んで下さい。

十分に明るいです。

ちなみにバルブを比較してみると…

左が「4,000K」のバルブ。右側が「6,500K」のバルブです。

拡大してみましょう。

若干の形状の違いはありますが、大きな違いはわかりません。

そして、こちらが交換後↓↓↓

どちらかというと「白く」なります。

注意して頂きたいのが、これ以上のケルビン値の高いバルブを装着すると「青く」なります。

その場合、「車検」が通りません。

それと「ノーブランド品」で安価なバルブが多く、出回っています。

出来れば「メーカー品」をお勧め致します。

弊社でも試しにと購入した「ノーブランド品」は、取り付け後、直ぐに点灯しなくなりました。

ホントご注意くださいね。

次回は、交換作業のご紹介を致します。

お楽しみに!

交換してはいけません

年々、車が進化していき、「電気」から「電子」へと変わって行きます。

その過程で一つ一つを動かすコンピューターが「パソコン化」しています。

どういう事かと言いますと、例えば「エンジンのコンピューターが壊れてる」となった場合、以前であれば「交換」です。

でも最近のコンピューターの場合は中の「ソフトウエアを書き換える」という作業になってきています。

以前、こんな事がありました。

車検で入庫し、点検したところ、リヤフォグランプの点灯がおかしい事に気が付きました。

それが、こちら↓↓↓

見てみると、左側が点灯しています。

これでは車検検査を通す事が出来ません。

リヤフォグランプの点灯を制御しているのは、「リヤSAMコントロールユニット」という部品です。

以前であれば、「交換してみよう」となりますが…

テスターで確認してみると↓↓↓

新しいバージョンのソフトウエアが用意されていました。

早速、バージョンアップを開始!

この作業をする場合、イグニッションオンで「エンジンを掛けない状態」で行う事。

それと充電器を接続して「12V以下にならないようにする」事に注意して行います。

そしてバージョンアップが完了。

すると、どうでしょうか!

このように右側が点灯するようになりました。

正直、私どもに、なぜ、こうなってしまったのかは、わかりません。

コントロールユニット内部のソフトウェアが、何かしらをキッカケに不具合が生じてしまったのでしょうか。

現在の車には、交換をする前に、まず、このような作業をする必要があります。

でも、全てが、こうなっているわけではありません。

メーカー、車種、個別コントロールユニットによって違います。

わからない方は、交換する前に一度、ご相談下さい。

お待ちしております。

見た目より、かなり難しい。

最近ではライト関係の部品が次々と「LED化」しています。

「ヘッドライト」「ブレーキランプ」「室内灯」までも。

今回、お客様から「フォグランプのバルブをLEDバルブにしたい」との、ご依頼いただきました。

車両はポルシェ↓↓↓

カッコイイですね~。

さて、フォグランプは、この部分です。

作業をしてみようと、 下から 覗いてみると。

こんな感じ↓↓↓

写真で見るより結構、狭いです。

そしてコネクターを外します。

次にカバーを外してみると…

なんとカバーだけで簡単には外れません!

そして、カバーに取り付けられている配線を外して。

ようやく、見えてきたのが、こちら↓↓↓

これでも構造が、どうなているのか、よくわかりません(汗)

さて、試行錯誤の結果、外れました。

それが、こちら↓↓↓

さらに外して、バルブのみに↓↓↓

上記の写真では、ハロゲンのバルブとLEDのバルブを並べました。

なぜ、並べたかというと。

調べていただくとわかるのですが、実は単純に「LEDバルブ」といっても、形状の種類が色々あって、長さや、太さが、それぞれ違います。

なので、交換する場合は、よく調べてから交換して下さい。

そして、ここが重要ですが!

この作業は一般ユーザーの方が簡単に出来る作業ではありません。

それなりに「工具」が必要です。

しかも汎用のものだけでは難しいと思います。

外すところまでは出来るかもしれませんが、取り付けは、かなり難しかったです。

「リフトアップが出来る事」「工具の種類が豊富にある事」が条件でしょうか。

DIYが流行っている今、何でも自分でされる方が多いと思います。

無理に外そうとして、結局、壊してしまう場合もありますのでご注意下さい。

何かありましたらご相談を!