御礼

今年一年、ありがとうございました。

今年、前半は新型コロナウイルスが、なかなか収まらず、経済も、人々の気持ちも落ち込んでいたように感じました。

ですが、夏に開催されました「東京オリンピック&パラリンピック」での選手達の活躍によって、気持ちが上向き、そして緊急事態宣言が解除となった現在、少しは、落ち着いて生活出来るようになっています。

以前のような生活に戻れるには、まだ先かもしれませんが、ご依頼いただきました仕事は精一杯させて頂きます。

この「整備日記」もできる限り、続けていきます。

また来年も、宜しくお願い致します。

田中自動車社員一同

最新のものには最新のシステム

弊社は基本、自動車整備中心の工場です。そのためディーラーさんで保証期間が切れた車両が多く入庫されます。

なので販売されたばかりの車両を整備する機会が、ほとんど無く、数年経った頃に出会える事が大半なのです。

そして最近、ビックリした事がありました。

それはベンツの「Sクラス」。

「ヘッドライトが片側、点灯しない」という、ご依頼で入庫されました。

点検すると…

こんな感じで左側のヘッドライトが点灯しません。

診断を進めた結果、ヘッドライトのコントロールユニットが壊れていると判断しました。

そこで取り外します。

ヘッドライトユニットの裏側に取り付けられています。

左側が不良品。右側が新品。見た目にはわかりません。

そして取り付けたところ、左右を認識するために「QRコード」を読み取って入力しなさいとの指示が出ました。

なんだそりゃ…と心の中で叫んだあと。確認すると…

ヘッドライトに「QRコード」のシールが貼ってありました。

下側の「LED CODE」と書いてあるシールです。

弊社には専用の読み取り機が無いため、スマートフォンで読み取り!

このコードを読み取ると、なんと「150桁」の英数字⁉

専用の読み取り機が無いため、 これまた「手入力」⁉

いやぁ~、なかなか大変な作業でした(汗)

新しい車には、新しいシステムが搭載され、それに合わせていかなくてはならない事を実感いたしました。

お客様から要望に応えられるよう、 これからも日々精進です。

思い込みとは怖いものです。

先日、フロント側のショックアブソーバを交換したいとの依頼を頂き、作業を致しました。

部品を比べてみると↓↓↓

左が取り付けられていた部品で、右側が新品の部品です。

真ん中の位置がずれています。

劣化して低下してしまったのかなと…安易に考えました。

が!取り付けたところ↓↓↓

あれ?やけに高い!

と、リヤ側を見てみると…

なんかバランスが悪い…もう一度比べてみると…

左側が低下しているのではなく、右側の新品が高くなっていたのです。

そして部品をよく見てみます。

真ん中の部分を上げるとなんか出てきました。

そしてもっと上げてみます。

溝があって、一番上にワッシャーがありました。回してみると…

このように「Cワッシャー」なっていました。

なので、これを…

一番下まで下げて取り付けてみました。

この溝が「アジャスター」になっているんです。

すると、どうでしょうか。

しっかり同じ位置になりました。

もう一度、取り付けてみると!

これで違和感なく、お渡し出来るようになりました。

思い込みとは、恐ろしいもので、よく点検するべきでした。

そのために1日、悩んでしまいました。

こういった失敗を次に繋げていきたいと思います。

結構、知らない人が多いです。

昔、サイドブレーキはセンターコンソールにあって、「引く」ものでした。

それが進化して「踏む」ものになっています。

そして現在では「電子化」が進み、「押す」またが「自動」にと、さらに進化しています。

自動車を整備していて最近、困るのが、このリヤブレーキパッドを交換する時にブレーキキャリパーにサイドブレーキモーターが内蔵しているタイプ。

普通に取り外そうと思うと、ビクともしません。また無理に外そうとすると壊してしまいます。

また輸入車の場合、専用のテスターが無いと取り外す事が出来ないようになっていたりします。

ですが、有難い事に「メルセデスベンツ」というメーカーは、テスターが無くても作業が出来るようにしてくれています。

それはメーター上で行う作業で、またの名を「オンボード」で行う作業になります。

例えば、こんなハンドルのタイプ。

まずはイグニッションON!ただし、日本車でいう「アクセサリー」の位置です。

そして、この「OKボタン」と↓↓↓

この「通話ボタン」を同時におします!↓↓↓

するとメーター上では…

↑↑↑この画面から、下の画面に↓↓↓

「OK」ボタンを押して進んでいくと…

こんな感じに「ブレーキパッド交換」の項目が出て来ます。

さらに進んでいくと…

モーター音がしている事を確認!

この画面が出たらOKです。作業に掛かります。

この後は、普通に取り外せます。

キャリパーの横にモーターが取り付けられているのが見えますね。

このようにメーカーによっては、専用のテスターを持っていなくても作業が出来る場合があります。

これはネットで検索すると色々と出てくると思います。

そんなに難しい作業ではありませんので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

それには安全な場所で行って下さいね。

もし難しい場合は、ぜひ弊社へご依頼下さい。

お待ちしております。