音の修理は本当に難しい

おかげさまで自動車の自動車の整備工場として50年を超えた弊社。

整備内容は車検整備だけではなく、「一般修理」と言われるような作業も致します。

例えば「エンジンの調子が悪い」「窓ガラスが閉まらない」「エアコンが効かない」など、多種多様にあります。

その中でも難しいのが「音」の修理です。

「音」は響くので、「鳴っている」ところと、「聞こえる」ところが違う場合もあり、また「走っている状態でないと音が聞こえない」などの症状には、頭を悩ませます。

以前、こんな事がありました。

「シフトレバーをDレンジに入れると、ミッションから変な音がする」というので点検して見ると。

シフトレバーの中から「ピー」という音がして、よく見てみると、シフトレバーの内部に「補聴器」が落ちていたという事がありました。

また「ミッションから変な音がする」という事で点検すると、コンソール内に入っていた「松ぼっくり」だったり(汗)

今回、ご依頼いただきましたのはメルセデスベンツのSクラス(W221)です。

「左の前付近から異音がする」という症状で入庫されました。

試乗してみますと、車両が停止状態の時には音はせず、走行中のみ異音が発生する事を確認しました。

左の前というと

↓↓↓

タイヤ? ブレーキ? ショックアブソーバー?

それ以外に何があるでしょうか?

タイヤハウス内のカバーを外してみます。

それが、こちら↓↓↓

何やら見えてきました。

拡大して見ると。

↓↓↓

こちら、ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)システムの「フロント・バルブ・ブロック」という部品がここに配置されていました。

簡単にいうと「ABC」システムとは「油圧制御サスペンション」システムの事。

この部品はフロント側のサスペンションの制御を行っている部品です。

このパイプ部分に、何か、ちょっと強めの振動が伝わってくるのが、わかりました。

となると、この部品を交換!

そう簡単にはいきません!!

試しに交換するにも、数十万円の部品ですからねぇ~(汗)

ちょっと長くなってしまうので、この続きは次回。

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