こんな故障は初めてです②

さて、前回からの続きです。

「エンジン音が大きい」

↓↓↓

「エンジンチェックランプ点灯」

↓↓↓

「カムシャフト作動しない」

↓↓↓

「エンジンコントロールユニット交換」

と進んでいった結果、全く改善しませんでした(汗)

いやぁ~参りました…

「電気的な故障」も、「機械的な故障」も、全て点検し、何度も見直しましたが全くわからず…

色々な方に、相談してみましたが「そんな故障は聞いたことが無い」と。

あるところの情報では…

「バルブリフターの不具合ではないか」

「カムシャフト自体に問題があるのではないか」

など、どちらにしても安い金額では無い部品ばかりです。

色々と考えて、まずは「エンジオイルを交換して変化があるかどうか」を確認してみる事に。

↓↓↓

左側が入っていたエンジンオイル。

右側が新品のエンジンオイルです。

比べてみましたが、粘度には、あまり問題は無さそうでした。

そしてエンジンオイルフィルターも、ついでに交換しておこうと…

キャップを開けたところ。

↓↓↓

???

写真では、分かりにくいですが違和感を感じました。

そして取り外してみると…

↓↓↓

角度を反対に変えると↓↓↓

お分かり頂けるでしょうか!?

新品の部品と比べてみましょう!

↓↓↓

形状が縮み、変形していました。

そうなんです!

エンジンオイルフィルターが詰まっていたことで、エンジン全体にオイルが回りきらないために、音が出て、カムシャフトも作動出来ないという事が判明しました。

エンジンオイルとフィルター交換後、正常な作動に復帰しました。

この故障原因に、たどり着くまでに、なんと約3か月もかかりました(汗)

いやぁ~長かった(涙)

長年、整備士として働いてきましたが、こういう症状での故障は初めてでした。

原因がわかってみると、また、故障診断が面白いと感じてしまいました。

これからも努力精進していきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

こんな故障は初めてです①

筆者が整備士の道を歩み始めて30年を過ぎました。

最初、某日本メーカーのディーラーさんい就職して4年半。

ディーラー内で認定される1級整備士を受験するためのメンバーに選ばれた時点で退社してしまいました。

その後、輸入車の販売と整備を行う業者さんへ就職。

時はバブル崩壊後の不景気で、会社は半年で傾き、転職。

そして現在の会社に長年にわたり、お世話になっております。

筆者の仕事としては「故障診断」が中心です。

今までに色々な故障を見てきました。

今でも時々、ビックリするような故障に出会う事があります。

今回は、その中の1つの故障事例をご紹介いたします。

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「修理後、エンジン音が大きくなった」と苦情に近い状況での入庫。

車両はベンツのSクラス。W221タイプ。

確かにエンジン音が「ガチャガチャ」と金属音が大きくなっている感じでした。

その後、エンジンチェックランプが点灯。

テスターで診断すると…

全てのバンクのカムシャフトの故障と認識されていました。

このエンジンは状況に応じて、カムシャフトタイミングを変化させる事ができます。

実際に作動させてみると…

下のバーグラフが緑の枠の中に入ると正常なのですが、「17」という数値がら全く動きません。

この状況からみると、カムシャフトを作動させるための「アクチュエーター」が動いていない…という事になります。

では、ここで実際の状況は、どうなのかを確認してみましょう!

エンジンのエアクリーナーケースやエアダクトなどを取り外します。

↓↓↓

そしてシリンダーヘッドカバーを取り外します。

カムシャフトは、どうなっているのか…

動いていないかもしれない「アクチュエーター」というのが、こちらです。

↓↓↓

この矢印の部品の中に磁石が入っており、状況に応じて、作動します。

見た目では分かりませんので、まずは交換して見ないとわからないというのが正直なところです。

そのため、交換してみることに!

ところがです…

全く改善されず…

困りました(汗)

こうなってくると「機械的な故障」というよりも、「電気的な故障」という事でアクチュエーターをコントロールしている側の問題ではないかと考えられます。

最終的には「コントロールユニットの不具合」と判断しました。

エンジンのコントロールユニットはこちら↓↓↓

早速、交換してみた結果はどうでしょうか!?

次回に続きます!

削って痛い目にあった部品

輸入車のユーザーさまで一番の悩みどころは「修理費用が高額になりやすい」という事ではないでしょうか。

弊社は、その声にお応えしたいと常日頃から試行錯誤しております。

ある時、メーター内にエンジンのチェックランプが点灯したという事で修理を承りました。

車両はメルセデスベンツのSクラス。

テスターで診断した結果、セカンダリーエアーポンプが作動していない事が判明しました。

「セカンダリーエアー」とは、エアクリーナーを通る経路以外から、空気を送り込んで、触媒コンバーターの機能を活発にさせるためのもの。

日本語に変換すると、そのまま「2次空気」というやつですね。

そのポンプは、どこに配置されているかといいますと。

こちらはエンジン↓↓↓

フロント側にカバーを外すと。

↓↓↓

もうちょっとアップにしてみましょう。

真ん中にある黒い部品がポンプです。

作動する時はモーター音がして、左右のバルブ(金色の部品)が開いて、エキゾーストマニホールドへ空気が送られます。

部品を外してみるとこんな感じ。

↓↓↓

左側が不具合のある部品。右側が中古部品です。

角度を変えますと。

左側の部品。写真の上部の側面がメッシュになっています。ここから空気を取り込んで、モーターが回り、左に出ているパイプへ押し出す構造です。

ちなみにテスターで作動させると、こうなります。

↓↓↓

ポンプを強制的に作動させると。

↓↓↓

O2センサーの電圧の数値が「3桁」から「2桁」に変化しています。

なかなか強力なパワーですね。

以前は、ここで交換作業をして、お客様へ「修理が完了しました」と、お引渡ししておりました。

でも数日後…

同じ症状で入庫。

故障メモリも同じ。

不具合個所も同じ。

どー! ゆー! こっちゃー! と頭を抱えました。

診断し直してみると原因が判明。

交換した部品が、こちら。

↓↓↓

上が作動用リレー。下が電源ヒューズです。

リレーの形状が変更されているのがわかります。

診断してみると…

状況としては、こうなります。

・リレー内部の接点が固着してリレーがONのままになる。

・ポンプが回り続けて、内部が焼き付く。

・電源ヒューズが切れる。

こんな感じです。

状況によっては、ヒューズが切れていない場合もあるので判断に迷う場合があるかもしれません。

ほとんどの場合、「ポンプの内部抵抗が大きくなって作動出来なくなる」状態になっています。

費用を抑えるために「壊れていない部品は交換しなくてもよい」というのは間違いではりません。

でも、後先を考えた場合、交換しなくてはいけないものもあります。

当然ですが故障原因を、しっかりと見極めることも同時に、大切な作業です。

安い部品ならいいかもしれませんが、高額の部品の場合は目も当てられないですよね。

今後も、しっかりと原因を見極めた作業をしていきたいと思います。

簡単に考えないでほしいところ

先日、お客様から「エンジンから変な音がするので、ガソリンスタンドで見てもらったら、水漏れしているから点検してもらった方がいいと言われた」という事で連絡を頂きました。

入庫の日程の予約をして、入庫されました。

入庫時、変な音は聞こえなかったものの、お預かりして早速、状況確認。

エンジンルームを覗いてみると!?

↓↓↓

分かりにくいので角度を変えると。

↓↓↓

エンジンのベルトが半分、引きちぎれてファンに巻き付いていました(汗)

こうなると「異音」とか「水漏れ」とかいう前に状況を把握しないとならないのですが、この部分のスペースが狭くて、どうにもなりません。

そこで前側から順次、外していきました。

フロントバンパーやグリル。タイヤに…と。

ヘッドライトにフロントフレーム。コンデンサー、ラジエーターまで外して、ようやく、こんな感じです。

↓↓↓

ここまで外して、やっとたどり着きました。

まずはベルトをはがします。

写真では、簡単な作業に見えるかもしれませんが、スペースが狭いのでニッパーで少しずつ切り刻んでいくという地道な作業です。

約30分くらいで、このように巻き付いたベルトが外れました。

分かりにくいですが、この時点でウォーターポンプがガタガタになっていました。

ここでファンが外れるようになり、全体が見えるようになります。

明らかな変色とベルトが切れた時の粉末が付着しています。

そしてウォーターポンプを交換!

左の不具合品の裏側を見ていると。

ハネの下の部分が接触して削れています。

こちらが新品↓↓↓

このガタげ原因となり、ベルトの動きが左右に揺れて、作動し続けたものです。

結果がこちら↓↓↓

エンジンからの音は「いつもと違う」と感じた時点で修理工場で点検される事をお勧めします。

結果が、こうなってしまうと2次的に、他の部品まで壊れてしまう事になります。

あまり簡単に考えない方がいいのではないでしょうか。

心配な時は、ぜひお立ち寄り下さい。

お待ちしております。

そんなに複雑ではありません。

1960年代のミニ。

まだ、この頃の車は衝突安全基準が無いので、デザインも自由があり、今では、なかなか出会えないものがありますね。

さて、今回はエンジン不調という事で入庫して頂きました。

実際の状態がこちら↓↓↓

結構、黒煙が出ています。「ガソリンが濃く」「空気が薄い」状態という事がわかります。

エンジンルームを見てみましょう!

まったく手が入らないくらいビッチリですね~(笑)

開けてみましょう!こちら↓↓↓

当然ですが、今のようなインジェクションタイプではありません。

キャブレター式となってます。

こうなると頭がフリーズしてしまうメカニックを多いのでは…

では、今回の原因を、お伝えしましょう~!

こちらが、エンジンのコントロールユニットになります。

この下にバキュームホースが入るんですが…

↑↑↑この真ん中の黒いホースです。

このホース、キャブレターの横につながっていています。

要はマニホールドの状態を、このホースを通して検知しています。

コントロールユニットの下からブレーキマスターの下を通って。

そして、こちら↓↓↓

右側がキャブレターです。

その横に黒い箱がありますが、ここと繋がっています。

このホースが劣化して外れた事により、コントロールユニットは「薄い」と判断したので、ガソリンを多く出すように作動したというのが、原因と結果です。

いかがですか?意外と単純ですよね。

それと同時にエアクリーナーのエレメントも汚れていました。

こちらが新品との比較です。

こちらも原因の一つですね。

そして「ホース交換」「エアクリーナエレメント交換」の作業を実施後、エンジンの調子は正常に復帰しました。

いかがでしょうか!!

簡単そうに見えるかもしれませんが、簡単ではないかもしれません。

確かに弊社の長年の積み重ねです。(笑)

弊社はベテラン、揃っております!(笑)

何かありましたらご相談下さい。

お待ちしております。

新品でもダメなものがあります

お客様から「エンジンのチェックランプが点灯した」という症状で入庫。

診断を進めると「インテークマニホールド」の本体がエアーを吸い込んでいる事が判明。

基本「非分解部品」なのでアッセンブリ交換となりました。

そして、お客様から新品の部品を持ち込まれました。

これがこちら↓↓↓

こちらが「V6」エンジンのインテークマニホールドです。

交換作業を終えて、ロードテストを実施。

すると、また同じ症状が発生。

故障メモリを確認して診断を進めると全く同じ状態…

本来ならば、有り得ないことですが…

「非分解部品」 では、ありますが、弊社で分解してみました。

すると…

↑↑↑

こちら、左右にパックリと割れた状態です。

少し角度を変えると、こんな感じ。

そして、よく確認してみると、エンジン側に接続される部分。↓↓↓

この部分のリーリングが「雑」でしたね(汗)

このシーリングを綺麗に、はがして、弊社でシーリングをし直しました。

すると、どうでしょうか。あら不思議(笑)

ピッタリとエアーの吸い込みが止まりました。

安いからと購入してしまうのは仕方ありません。

こういった場合に保証してくれるかどうか…

ちゃんと確かめてから購入して下さい。

特に個人で購入する場合は要注意です。

あんまり気が付かないですが。

最近、燃費向上のために「アイドリングストップ機能」を搭載している車両が増えています。

メルセデスベンツという輸入車メーカーでも例にもれず、増えています。

でも名称が違っていて、メーカー名称では「ECOSTOP(エコストップ)」といいます。

エコストップが作動する場合、色々な条件があります。

例えば、エンジン水温が一定以上ある事。

ドアが開いていない事。

関連部品に故障が無い事など。

毎日、乗っている方で、ふと「そういえば最近、エコストップしないな」 気が付いた方はいませんか?

それって、もしかすると「バッテリー」が原因かもしれません。

実はメルセデスベンツの車両には、エコストップしない原因をモニターしているコントロールユニットがあります。
そしてメーカー純正のテスターだと確認する事が出来るようになっています。

それがこちら↓↓↓

こちらは、フロントシグナル検知制御モジュール(通称、フロントサム)の実測画面です。

そして、よく見ると

↓↓↓

こんな風に表示されています。

凄い!頭いい‼と、思いますよねぇ~。

現在の車というのは、1台に何台ものパソコンを載せて走っているような状態なので、かなり高性能に作られています。

そして、そのバッテリーの良否判定もしてくれます。

「特殊作業」という項目があり、点検すると

↓↓↓

このように「交換」が指示されました。

その後、バッテリーを交換すると上記の表示が無くなり、エコストップ機能が復活していました。

こちらの不具合は、メーターなどに一切、表示されませんので、テスターを持っております修理工場へ持ち込まないと判断出来ないようになっています。

残念ながら、どこでもという訳ではなりません。

最近、「あれ?」「何か、いつもと違う!」など気が付く事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お待ちしております。

必ず交換をして下さい。

突然、エンジンが 掛からなくなった という経験はありますか?

遠出をした時に、こんな症状になってしまうと本当に困ります。

弊社には年に数回、レッカー車に運搬されて入庫される車両があります。

今回、ご紹介するのは「ミニクーパー」です。

最近の車両はリヤシートの下にフューエルタンクが配置してあり、タンク上部から交換作業が出来るように設定されているため、リヤシートを外して作業を行ないます。

↓↓↓

このクッションを外すと見えてきます。

黒く丸い部分がカバーになっています。向かって右側のカバーを外すと、こんな感じに見えてきます。

この状態でイグニッションスイッチをONにした時にフューエルポンプの作動音がするか、どうかを確認します。

ここで音がしない場合、「ポンプの不具合」と判断するのは「プロ」ではありません。

この時、作動用の電源が上の写真にあるコネクター部に来ているか、どうかを確認します。ここに電源が来ている事が確認出来た時 「ポンプの不具合」と判断します。

見た目にはわかりませんが左側が不具合部品。右側が新品部品です。

そして左側のカバーを外すと…

こちら側に何があるかといいますと…

こちら「カートリッジ式」のフューエルフィルターが配置されています。この写真では上記のカバーから、あっさり外れている状態になっていますが、結構、大変です(汗)

知りたい方は「YouTube」を検索すると動画で配信してくれている方がいるので作業方法が観れます!!そちらを参考にして下さい。

そしてフィルターを外した中のガソリンが凄い事になっています!

↓↓↓

フィルターケース右側の隙間から見える茶色の部分が「ガソリン」です。フィルターを通して、ろ過されてエンジンに送られるのです。

長年の積み重ねで、こんなに黒くなってしまうのですね(汗)

右側の新品のフィルターと比べると一目瞭然ですね。

このようにフィルターケース内部もキレイに掃除して、新しいフィルターを取り付けました。

経費節減と考え、フィルター交換をしない方もいるようですが、交換せずに使用を続けた結果、再度フューエルポンプが壊れたという事例が報告されています。

愛車を長く乗るためにも、交換しておかないと、かえって嫌な目に会う事になるかもしれません。

人生も車のメンテナンスも奥が深いです(泣)

何かございましたらお気軽に、お問い合わせください。

宜しくお願い致します。

意外とわからない

先日、エンジンオイル&エレメント交換の依頼で「アウディA8」が入庫しました。

 

10年近く前の車両ですが、なかなかカッコイイですね。

 

さてエンジンルームはというと。

なんと「V10」です!

「F1 か!?」とツッコミたくなりました(笑)

さすがにエンジンルームにきっちり入っているので手を入れるスペースはありません。

 

エンジンオイルを抜き。

さて「エメレントを交換しよう」と探してみると見つかりません⁉

エンジンを上から見ても…

下から見ても…

 

と、よく探してみると…

エンジンルームの奥。

カバーを外して。

パージバルブらしき部品。

外してみたら、ありました。

ジャン♪

分からないですよ~

こんなところに隠されていたら(汗)

メーカーさん、頼みますよ!

 

さて取り外してみると↓↓↓

かなり汚れていました。

交換できて良かったです。

 

 

これからも、より多くの車と出会っていきたいと思う、今日この頃です。

何かありましたら、弊社へ。

是非、お寄り下さい。

お待ちしております。

 

今でも現役です。

最近の車は、性能も良く、安全性も良く、燃費も良く、完成された車が増えました。

価格も安くなっているため、数年で買い替える方が多くなっているようです。

その一方で、20年以上前の車が、好きで所有している方も多くいらっしゃいます。

 

輸入車には今でも人気がある車両があります。

その一つが、メルセデスベンツの「124」

今でいう「Eクラスワゴン」ですね

今回は「エンジンの調子が悪い」という事で入庫して頂きました。

 

エンジンルームを開けてみると…

直6エンジン!

メルセデスベンツらしく、非常に頑丈です!!

実は、この世代くらいから「テスター」での診断が出来るようになってきました。

 

テスターを繋げるためのコネクターがこちら↓

16個のピンがあり、どのシステムを診断するかで接続箇所が違ってきます。

 

そして診断機がこちら↓

「ハンドヘルドテスター」!

略して「HHT」です!!

 

接続してみると…

こんな画面が立ち上がります。

 

どんな車両が見れるかというと…

14種類と、なかなかのバリエーションです!

 

では今回、入庫しましたEクラスを見てみましょう!!

エンジンは「HFM(ホットフィルムタイプ)」です。

 

さて機能としては、この5種類。

 

3番の「実測値」を見てみましょう!!!

ざっと、こんな内容が、あと9ページも見れます。

パソコンに繋がったものと違い、フリーズしたりすることも無く、リアルタイムが確認できます。

なかなか使えるテスターですね。

古いテスターでも大切に使用して、いまだに現役バリバリです(笑)

 

なので新しい車両から古い車両まで、対応できるように!

テスター共々に頑張っています!!