昔に比べて、最近の車両はサイズも、排気量も大きくなりました。
ちょっと前に 「大きな車体の割に小さなエンジン」という、いわゆる 「ダウンサイジング」なるものが流行り、エンジンの排気量を大きくしなくても、しっかり走るように設計させるようになりました。
ですが整備士として、 多くの車が「FF(フロントエンジン、フロントドライブ)」がベースになっているため、 見ていると年々「整備をするスペースが狭くなっている」と感じます。
先日、「ウォーターポンプから水漏れしている」との修理依頼がありました。
車両はメルセデスベンツBクラス(W246)です。
エンジンはM270の4気筒エンジン。
もちろん「FF」ベースです。
エンジンルームを見てみましょう。
見た通り、手が入る隙間がありません。
そして上のカバーとエアーダクトを取り外してみます。
ウォーターポンプが、どこにあるのかというと…
正面に向かって、左側にある「オレンジ色」のダクトの入口の下あたり。
↓↓↓
ここです!
このウォーターポンプを外すために、多くの部品を外さなくてはいけません。
まずは見える部分である「ターボチャージャー」から外して行きます。
ハーネスラインやベンチレーションラインなどを外します。
ターボチャージャーがハッキリと見えて来ました。
ちなみに、このターボチャージャーは、エキゾーストマニホールド「一体型」となっていますので、これがまた大変です。
エキゾーストマニホールドを固定しているナット、ターボチャージャーに入っているオイルライン、フロントエキゾーストパイプを固定しているボルト等々。
外さなくていけない個所が多くあります。
その工程を経て、ようやく外れます。
外れたターボチャージャーはこちら↓↓↓
上からの写真では、分かりませんが、下側にもパイプラインがあります。
そうして、ようやくウォーターポンプが見えて来ました。
でも、これからが更に大変です。
では次回を、お楽しみ!!