持ち込み部品の難しさ

最近はインターネットで何でも買い物ができるため、わざわざ店舗に足を運ばなくてもいい時代になりました。

自動車業界も例に漏れず、新車の購入から保険まで、全てインターネットで出来るようになっています。

そこで最近、増えているのが、お客様からの「部品の持ち込み」での部品交換作業です。

インターネットで自分の車の部品を購入して、交換作業は自分では出来ないので、お願いしたいと依頼を受けます。

弊社ではお受け致しますが、ディーラーさんのような大きな業者さんでは断られる事もあります。

何故かと言うと、手間がかかる事があるからです。

以前、こんな事がありました。

お得意様からのご紹介という形で入庫された、メルセデスベンツEクラス。

自分で交換しようと部品を購入したものの、作業手順がわからないため、お願いしたいという事で入庫されました。

作業はフロントブレーキパッドとディスクブレーキローターの交換。

早速、作業を進めました。

取り外したブレーキパッドがこちら↓↓↓

パッドセンサーに接触するギリギリの状態です。

そして、ディスクブレーキローター。

少し拡大してみて…

まずまずの減り具合です。

ここで、ちょっと気になった事を発見しました!

それがこちらです!!

↓↓↓

約2mmくらい高さが違います。

角度を変えると…

明らかに違いますよね(汗)

念の為、取り付けてみました。

↓↓↓

キャリパーを取り付けると…

見た目は大丈夫ですが、角度を変えると…

そして拡大してみると…

思いっきり当たっています。

これでは、ローターは動きません(涙)

そして、ローターを旧部品に戻すと…

明らかに部品の形状が違う事が分かりますね。

そして、お客様が購入したお店へ連絡。

お店からは「間違った部品は出していない!」と言われ、「サイズを測れ!」と指示が出まてきす。

困っているお客様のサポートをしながら、何とかディスクブレーキローターは返品する事となりました。

結局、「ブレーキパッド交換のみ」という事となり、作業を終えました。

お客様から部品を持ち込んで頂きましたが…

・ディスクブレーキローターを新品と旧品の2度、交換作業を行った事。

・お店の指示に従って、部品形状の測定を行った事。

これは弊社に責任はありませんが、以上の行った事を、まるまるお客様へ請求する訳にもいきません。

こういうリスクがあるため、部品を持ち込んでの作業というのは、あまり好かれる作業ではないのです。

そのため、ディーラーさんなどでは最初から「お断り」としている所が多くあるのです。

状況によっては、弊社でもご遠慮いただく場合があります。

先ずはお問い合わせください。

宜しくお願い致します。

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