前回から、さらに続きます!
「年式の古い車両」と「圧力が掛かるシステム」という組み合わせ。
実は、この組み合わせは、故障し始めると次から次へと、連鎖的に発生するケースが非常に多いのです。
今回も例に漏れず、そうなってしまいました(涙)
次に漏れが発生したのが…
こちら↓↓↓
ソフトトップを開いたり、閉じたりするためのシリンダー。
こちらも交換作業は非常に厄介です。
結局、またソフトトップを取り外さなくてならず…
ここからも大変です。
なぜかと言うと、リンケージの中にシリンダーが取り付けられているからです。
色々な角度で見てみましょう!
どこをどうやったら取り外しす事が出来るのか…
さすがに整備マニュアルはありませんでした。
ですが、ここは長年にわたり輸入車を整備してきた経験を活かして何とか作業を進めます!
そして、何とか「土台」となる部分を取り外し…
リンケージの中からシリンダーを取り外します。
取り外したシリンダーがこちら↓↓↓
左側が旧品、右側が新品。
メルセデスベンツというメーカーが凄い!さすが!と思う事の一つが、「メカニックによる配慮」だと思っている。
例えば、こちら↓↓↓
ホースが取り付けられる部分に番号が刻まれている。
そして、ホースの側にも、ちゃんと同じ番号が刻んである。
このように間違いを起こさないように対策されている事が多い!
他のメーカーだと、こういう事に手を抜いて、メカニックを困らせる事が非常に多いのです。
こうして間違いのないように作業を不安なく進める事が出来るのです。
そして完成!と思いきや!!
そうは問屋が卸さない!?
今度はソフトトップを閉めた時にロックするシリンダーから漏れてきました(涙)
角度を変えると↓↓↓
ロックを取り外し…
そしてシリンダーがこちら↓↓↓
これでようやく完成となります!
長年の経験を活かして、整備マニュアルが無くても、弊社では何とか正常に戻す事が出来ました。
古い年式の車両の部品は、日本に在庫が無い場合や、生産が終了しているものもあるため、順調に進んでいても時間も、費用も掛かってしまいます。
ですが、愛車として大切に乗られているユーザー様に少しでも長く乗って頂けるように最善を尽くしていきたいと思っております。
宜しくお願い致します。