自動車が開発されてから、現在100年を超え、さまざまな進化を遂げてきました。
今ではエンジンが石油を必要としなくなる時代が見えて来ています。
本当に、すごい時代になりましたね。
昔から、色々なものを「利用」して自動車メーカーはユーザーさまの期待に応えようとしていました。
例えば…
・ウインドウォッシャ液をフロントガラスに吹き掛けるようにするため、「スペアタイヤの空気」を利用。
・室内を暖かくするため、「排気ガスの熱」を利用。
など。
現在では…
・エンジンが高温になる事を防ぐための「水」を、室内ヒーターの温水として利用。
・エンジンが空気を吸い込む「負圧」を、ブレーキを踏む力をサポートする機能として利用。
などなど。
日本車ではエアコンの風を出す場所を切り替えるのは「ワイヤー」を使用していましたが、ヨーロッパ車では「エンジンの負圧」を利用して、切り替えを行っていました。
今では進化して「電気モーター」を使用して切り替えを行っています。
そこで「閉じる」か「開く」だけではなく、微妙な調整が出来るようになり、より快適な室内温度を作り出す事が出来るようになりました。
その微妙な調整をするために、エンジンを掛ける度に、毎回コンピューターがモーターの位置を確認しているのです。
そのため不具合が発生すると、エンジンを掛けた途端…
「カツン」「カツン」「カツン」…
と、何度もインストルメントパネルの中から音がする事があるのです。
調べるには、やはり「インストルメントパネル」を外さなければなりません。
そして外してみました。
パネルをゴッソリ外してしまうため、原形がよく分からなくなりますね(汗)
更に外していかないと全体が見えてきません。
ここまで外して、ようやく見えてきました。
ここに見えている黒い部品が、エアコンの風を出す場所を切り替えるモーターです。
モーターが白いレバーを動かす事で切り替わります。
音がしていたモーターを覗き込んでみると…
モーターとケースの間でパックリと割れているのが見えます。
外してみると…
左側のレバーにはヒビが入っています。
右側のレバーは完全に割れてしまっています。
モーターの作動力が思った以上に強いのではないかと思われるのに対して、レバーの取り付け部の厚みが薄いですよね。
これでは年数の経過と共にプラスチックの強度が低下してしまえば、仕方がないのかもしれません。
さすがに接着しても、また割れてしまう可能性が大きいので新品を注文。
すると…
見ての通り改善されていました。
やはりメーカーさんとしても見逃せない故障だったようですね。
インストルメントパネルは取り外すだけでも通常4万円~5万円は掛かります。
故障個所によってプラスアルファー、費用が掛かってきます。
これで大丈夫!
と思って取り付けた後、落とし穴が待っていました…
この作業は次回へと続きます(泣)