ほとんどの方は、日本車は「壊れない」。外車は「よく壊れる」というイメージを持っていないでしょうか。
その違いは何なのでしょう。
日本とヨーロッパの違いの一つとして「季節」があります。
…
ヨーロッパにも四季はありますが、日本ほどハッキリとしたものではないそうです。
そして特に夏季である暑く、ジメジメとした「高温多湿」というのは日本特有で、ヨーロッパには無い気候です。
そのためかヨーロッパ車は特に「ゴム製品」や「プラスチック製品」と言われる部品は非常に弱い傾向があります。
例えば、これ。
上の写真は「ウインドウォッシャタンク」です。
経年劣化によって変色しています。
中をのぞいて見ると…
ヒビ割れしています。
当然、ウォッシャー液が漏れてしまいます。
決して事故などで衝撃を与えたりして、こんなになった訳ではありません。
だいたい10年も使用すると結構、多いトラブルの一つですね。
そして、もう一つ。
これは「ラジエータ」と言って、エンジンを冷却するために高温になった水を再度、冷却するものです。
サイドタンクと言われる両端の黒い部分がプラスチックで出来ています。
これも劣化すると…
真ん中あたり、縦にヒビが入っているのが分かるでしょうか?
違う車両で、キレイにしたものが以下の写真。
こちらも縦にヒビが入っています。
高温で圧力が掛かる部品なので耐久性は求められますが、残念ですが10万キロはもたない車両が、ほとんどですね。
極め付けは、これです。
見た目、なんともない普通のエンジン。
「エンジンの調子が悪い」という症状で入庫しました。
点検を進めて見ると…
上記の写真はエンジンハーネス(配線)です。
よくよく拡大して見てみると…
ボロボロ(泣)
上記の写真はイグニッションコイルへの配線です。
こちらもボロボロ…
内部の銅線が、むき出しになっているので車両火災になるのではないかと、ちょっと心配になってしまうレベルですよね。
実は、この配線の被膜部分は「ゴム」なのです。
年式の古い車両や高走行距離の車両は要注意です。
3つの例をご紹介しましたが、実をいうと、どれも「エンジンルーム」にある部品。
エンジンルームは車の中でも一番、寒暖の差が激しい場所です。
劣化が激しくなり、放置していると故障個所が重複してくる可能性があります。
もちろん、その分、修理費用が高額になってしましますね(汗)
なので早期に発見するためにも、定期的な点検をお薦め致します。