A/Tオイル漏れ

 

エンジンを掛けて、シフトレバーを「Dレンジ」にシフトしても、なかなか繋がらない。

また、2速から3速へシフトアップする時に、エンジン回転だけが上がって、速度が上がらないなんて経験はありませんか?


近年の車は「電子制御」された部品が多く使われています。

メルセデスベンツは1995年(平成7年)くらいに、「4速A/T」から「6速A/T」となり、機械的制御から電子制御に、かわっていきました。

※「A/T」=オートマチックトランスミッションの略称です。
実は、この6速A/Tには特徴的な故障があります。

それは「A/Tオイル漏れ」です。

この6速A/Tから「オイルレベルゲージ」が無くなり、オーナー様が確認する事が出来なくなりました。

A/Tオイル量を確認するには専用の「スペシャルツール」必要となります。
なので、車両を毎日、使用している場合や駐車場の地面がコンクリートでない場合など、オイルが漏れていても発見しにくく、ある日突然、A/Tが滑る症状に見舞われます。
そして修理工場に車両を入庫して、リフトアップしてみると…

 

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こんな感じにA/T用の配線が入っている部分からオイルが漏れていたりします。
この部分を外してみると…

 

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左側が新品の部品で、右側が不具合部品です。

右側の赤いシールリングの部分が痩せてしまっているのが分かるでしょうか?

左側の黒いシールリングは、ちょっと「プックリ」と膨らんでいますよね。

意外にも、このちょっとした「差」でオイルが漏れて、オイル規定量以下まで低下してしまうと「A/Tが滑る」症状が出てしまいます。

でも、A/Tオイルが漏れる箇所は、この箇所だけではありません!

「A/Tオイルパン」や「フロントポンプ」なども考えられますし、高走行車両になると、内部のディスク板が摩耗して同じ症状が発生する事も!!

こうした不具合を防ぐためにも「1年に一度の定期点検」の入庫をお薦め致しています。

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