すべて電気自動車になるのか⁉

写真引用
https://intensive911.com/?p=247765

年頭にあたり、ちょっと真面目な話を。

現在、地球温暖化や気候変動の問題がCO2の排出にあるという事で、各国が「脱炭素」という方針を出しています。

昨年の9月頃に、こんな記事が出ていましたね。

↓↓↓

”欧州連合(EU)は2035年にハイブリッド(HV)車を含むガソリン車の新車販売を事実上禁止する方針を打ち出した。米バイデン政権も30年に排ガスを出さない新車を50%に引き上げる目標を掲げるなどEVへの移行に前のめりだ。”

あと10年もすると欧米では「ガソリン車」が販売できないという事のようです。

そして日本政府や東京都は

↓↓↓

”国内でも菅首相は1月、「35年までに、新車販売で電動車100%を実現する」と宣言、小池百合子都知事も昨年12月、「乗用車を30年までに『100%非ガソリン化』することを目指す」と述べている。”

これに対して「トヨタ自動車の豊田章男社長」は

↓↓↓

”「一部の政治家からは、全てを電気自動車にすればいいんだとか、製造業は時代遅れだという声を聞くこともあるが、違うと思う」。”

”「私たちの敵は炭素であり、内燃機関(エンジン)ではない」”

と、おっしゃっています。

よくよく調べてみると「内燃機関(エンジン)」を設計から製造まで出来るのは「ドイツ」「アメリカ」「日本」の3か国だけなのだそうです。

そして、その中でトップクラスの技術を持っているのが「日本」。

本当に、すべて電気自動車に変わっていくのでしょうか。

真面目に「ルールを守る日本」。

そして都合よく「ルールを作る欧米」。

弊社としても今後、対応していかねばなりません。

引用:ITmediaビジネスonline
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2109/24/news152.html

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。

皆様にとって今年が良い年となりますように。

田中自動車社員一同。

御礼

今年一年、ありがとうございました。

今年、前半は新型コロナウイルスが、なかなか収まらず、経済も、人々の気持ちも落ち込んでいたように感じました。

ですが、夏に開催されました「東京オリンピック&パラリンピック」での選手達の活躍によって、気持ちが上向き、そして緊急事態宣言が解除となった現在、少しは、落ち着いて生活出来るようになっています。

以前のような生活に戻れるには、まだ先かもしれませんが、ご依頼いただきました仕事は精一杯させて頂きます。

この「整備日記」もできる限り、続けていきます。

また来年も、宜しくお願い致します。

田中自動車社員一同

インストルメントパネル内部からの「カツン」音②

前回からの続きです。

不具合箇所を確認して部品を新品に交換!

作業完了後、確認のため、エンジンを掛けたところ…

また…「カツン」「カツン」「カツン」…(泣)

今度はインストルメントパネルの左奥の方から音がしています。

 

自動代替テキストはありません。

ちょうど手の入らない場所のため、今度は「ヒーターユニット」を取り外し。

外すと、こんな状態。

自動代替テキストはありません。

室内は大分、サッパリしましたね(汗)

ヒーターユニットを取り外すのは結構、大変です。

自動代替テキストはありません。

 

左側に外からの入り口があり、ブロワモーターで中に風を送り込み、花粉などの侵入をブロックする目の細かいチャコールフィルターを通して室内に入り、必要な場所へと風を送ります。

この「チャコールフィルター」を通すか、通さないかはオーナーさんが選べます。

実は、そのための切り替えモーターがブロワモーターの横に配置されています。

ブロワモーターを取り外し、ケースをヒーターユニットから切り離すと、こうなります。

 

自動代替テキストはありません。

ケースの右側にある白いギヤに切り替え用のモーターが取り付けられています。

上記の写真では左右のケースを比べても分かりませんね(汗)

ギヤの部分を、よく見てみると…

自動代替テキストはありません。

左側のギヤが削れてしまっているのが分かります。

新品は、このようになります。

 

自動代替テキストはありません。

ここまで作業を行って、ようやく完了となります。

実際の作業としては、音だけを追っていくのではなく、最初に専用のテスターで故障が認識されているかを確認します。

それによって故障個所を予測出来ますし、費用も変わってきますので。

朝、エンジンを掛けたところ…

突然、「カツン」「カツン」「カツン」…

このような症状が発生した場合は、ぜひ弊社にお立ち寄り頂き、ご相談下さい。

お待ちしております。

インストルメントパネル内部からの「カツン」音①

自動車が開発されてから、現在100年を超え、さまざまな進化を遂げてきました。

今ではエンジンが石油を必要としなくなる時代が見えて来ています。

本当に、すごい時代になりましたね。

 

昔から、色々なものを「利用」して自動車メーカーはユーザーさまの期待に応えようとしていました。

例えば…

・ウインドウォッシャ液をフロントガラスに吹き掛けるようにするため、「スペアタイヤの空気」を利用。

・室内を暖かくするため、「排気ガスの熱」を利用。

など。

現在では…

・エンジンが高温になる事を防ぐための「水」を、室内ヒーターの温水として利用。

・エンジンが空気を吸い込む「負圧」を、ブレーキを踏む力をサポートする機能として利用。

などなど。

日本車ではエアコンの風を出す場所を切り替えるのは「ワイヤー」を使用していましたが、ヨーロッパ車では「エンジンの負圧」を利用して、切り替えを行っていました。

今では進化して「電気モーター」を使用して切り替えを行っています。

そこで「閉じる」か「開く」だけではなく、微妙な調整が出来るようになり、より快適な室内温度を作り出す事が出来るようになりました。

その微妙な調整をするために、エンジンを掛ける度に、毎回コンピューターがモーターの位置を確認しているのです。

そのため不具合が発生すると、エンジンを掛けた途端…

「カツン」「カツン」「カツン」…

と、何度もインストルメントパネルの中から音がする事があるのです。

調べるには、やはり「インストルメントパネル」を外さなければなりません。

そして外してみました。

 

自動代替テキストはありません。

パネルをゴッソリ外してしまうため、原形がよく分からなくなりますね(汗)

更に外していかないと全体が見えてきません。

自動代替テキストはありません。

ここまで外して、ようやく見えてきました。

自動代替テキストはありません。

 

ここに見えている黒い部品が、エアコンの風を出す場所を切り替えるモーターです。

モーターが白いレバーを動かす事で切り替わります。

音がしていたモーターを覗き込んでみると…

自動代替テキストはありません。

モーターとケースの間でパックリと割れているのが見えます。

外してみると…

自動代替テキストはありません。

 

左側のレバーにはヒビが入っています。

右側のレバーは完全に割れてしまっています。

モーターの作動力が思った以上に強いのではないかと思われるのに対して、レバーの取り付け部の厚みが薄いですよね。

これでは年数の経過と共にプラスチックの強度が低下してしまえば、仕方がないのかもしれません。

さすがに接着しても、また割れてしまう可能性が大きいので新品を注文。

すると…

自動代替テキストはありません。

 

見ての通り改善されていました。

やはりメーカーさんとしても見逃せない故障だったようですね。

インストルメントパネルは取り外すだけでも通常4万円~5万円は掛かります。

故障個所によってプラスアルファー、費用が掛かってきます。

これで大丈夫!

と思って取り付けた後、落とし穴が待っていました…

この作業は次回へと続きます(泣)