エンジンマウント劣化は振動の原因

自動車のエンジンには主に「ガソリンエンジン」と「ディーゼルエンジン」の2種類があります。

最近では、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせた「ハイブリッドエンジン」や、エンジンが無い「電気モーター」だけというものもあり、最新では水素で走る「燃料電池」というものも開発されています。

ここ数年での進化は凄まじいですが、まだまだ主流とまではなっていません。

基本的にエンジンは内部で燃料を爆発させる事で動く力になっています。

ガソリンは圧縮させた空気と燃料に火を付ける事で。

ディーゼル(軽油)は空気と一緒に圧縮させると自分で火を付けて爆発します。

それぞれ特性があり、ガソリンよりディーゼルの方が燃費が良く、燃料価格も安いため、商業車に多く使われています。

ですが、黒煙などの排気ガスに問題があり、対策が必要となります。

最近では規制が厳しくなった事で技術も進化し、軽油自体の質も向上したので以前と比べると、かなり良くなっています。

それでも「燃料を爆発」させている訳ですから、エンジンの調子に関わらず、どうしても「振動」が発生してしまうのです。

そこで振動対策の一つとして取り付けられているのが「エンジンマウント」という部品。

 

自動代替テキストはありません。

この写真のようにエンジンとボディーの間に取り付けられる事で振動を吸収してくれます。

でも、さすがに走行距離を重ねてくると「劣化」してきます。

劣化した時の典型的な症状は

「シフトレバーをDレンジ、またはRレンジにシフトすると室内に振動が大きく伝わってくる」

という感じです。

そんな症状が出た時に点検してみると…

 

自動代替テキストはありません。

左側が新品で、右側が劣化した部品です。

ちょっと分かり難いのでカバーを外してみると…

 

自動代替テキストはありません。

一目瞭然ですよね!

頭部が凹んでいるのが分かります。

この差が非常に大きいのです。

これはエンジンの左右に一つずつ取り付けられていますが、実はもう一つあるんです。

そこはトランスミッションの後ろ側。

 

自動代替テキストはありません。

これも見た目では分かりませんが、新品と比べてみると…

 

自動代替テキストはありません。

トランスミッションの後ろ側だからと言って侮るなかれ!

結構、振動が大きくなります!!

でも、急に劣化する訳ではありません。

徐々に、徐々に時間を掛けて劣化します。

なので意外とオーナー様は気が付き難いのです。

快適に愛車を乗って頂くには、とても大切な部品です。

一年に一度は点検して大切なお車を快適に長く乗って頂きたいと思います

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